” ほんとうのこと ”

 

 

 

結局「ほんとうのこと」を知っている深さの違いではなかろうか。そして自分のことは自分で引き受ける心構え、つまり主体性の持ち方の違いではんかろうか?と気がついた。

 

おばあさんたちは、実際に彼女をとりまく近隣の女性たちとの暮しのネットワークの中で、体験を通じて自分の身体を知り、自分が「産む」ためには何が本当に必要なのか、

そのエキスだけを吸収している。

それはつまり自分が「産む」ための準備であった。

 

それに比べて、長い学校教育を受け、科学的な思考しかできなくなった私たちは、体験、夢、超能力など非科学的なもの、学校で習わないものをどんどん棄てていった。

もともと性や身体に関することを「知らない」ままで、育ち、妊娠など、

自分の身体の変化に出会って、

その「知らなさ」で不安におののき、誰かを頼りたがっていた私たちだったから、

まさに「産ませてもらう」ための準備が整ってきたといえる。

 

 

 

 

『 お産と出会う  』

吉村 典子

 

おばあちゃんの妹と同じ年代の方だ。

1942年生まれ

 

10歳上のおばあちゃんと妹は、10歳しか違わないのに

全然違う時代に産まれて来たのでは?というくらい、

発想の柔らかさとか、考えかたが違う。

 

封建的な軍国主義の教育とそうでないか、

ひとつとっても全然ちがう。

 

おばあちゃん達の年代ですら、

身体のこと、性のことを封じてきているんだ。

この文章を書いている人は、私と40歳以上、年が離れているのに

文章が全然廃れてなく、違和感ひとつないと感じる。

それだけ、未開のところということだ。

より、女性が外で働くという動きが活発になったからこそ、

その扉が中々全開に今までなってこなかったんだろう。

 

上の世代で知らないことが、

私たちの世代にまで届くわけがない。

 

しかし、時代は面白くなってきている。

とある真面目に生きている面白い友人の家族のお話のおかげで

” 性 ”のことを家族内で話すのはいいな♡と感じるようになった。

全てのお家ではないにしろ、

そういうお家もこれからどんどん増えてくるのだろう。

 

身体のことがタブーじゃなく、

ちゃんと愛でることが習わしとして伝わっていくような時代の

今は幕開けだ。

 

身体を、愛ではじめてる私たちがいるから♡