あなたはあなたのままで、すばらしい。

”な、わけねーだろ。くそくらえ。
なにいってんだ。
価値だしてなんぼだろ。

キレイゴト言ってんじゃーねーよ。
んなこと言ってたって飯くえねー。
霞食って生きろってか。

あいにく、まだエネルギーだけで生きれるようになってねぇんだよ。2016年。”

いきなりびっくりさせてごめんなさい。

そういうひとつの見方もあれば。


あなたはあなたのままですばらしい。
いま、生きてるだけで。
息をはいて、吸ってるだけで。

そこにいるだけで。”

と、ひとひとりの存在をとらえているひともいる。




はじめて、
とある映画のチラシで、
『 あなたはあなたのままですばらしい 』
というフレーズをみたとき、

ちょこっとだけ、え?本当?って嬉しがっている私がいた。
ふーちゃんこと
入江ふみこ監督の『4分の1の奇跡』という映画。

なにか新しく価値を見いだし、付加価値をあげていくことに面白みを感じていた時期があった。

世の中には、西洋の思想と東洋の思想というものがあることを知った。

価値をださなきゃと思うのは、
西洋の資本主義社会の中で、
お金を稼げれば稼げたほうがいいという考えと
同じ類のものだと知った。

ケーキで例えるなら、
スポンジケーキに、
生クリームや苺など好みのものを付け加えていく発想の仕方。

どんどん付加価値を付け加えていく。

では、東洋って、少なくともこの島国ではどういう思想が根本にあるのか。

そのひとつが、足るを知るではないか。

”足るを知る”ってどういうことか。
甘いものでいうなら、
甘酒。

言葉で説明できないけれど、
甘酒って足を知る飲み物な気がする。

部屋でいうなら、
和室。

洋室は、部屋をデコレーションする発想で絵を飾ったり、テーブルコーディネートしたりする感覚があるけれど、

和室だったら、
部屋に柿の木の影が写って。
まるで、それが芸術かのようだったり。

外と内のを区切るという境界線がどちらかといえば、曖昧な文化で。

だからこそ、外の四季による移り変わる自然がもたらす、なにもないからこそ、くっきりとあらわされる
日々のアートのような。

自分で、狙いをつけることは難しくて、
日々おりなされる風景に身を委ねて豊かさを感じるような。

足るを知る。

で、あなたはあなたのままで
素晴らしいって。足るを知ると近い発想な気がするんだ。

もちろん、世界中の多くのママが子どもに対して、愛してるよー!って、日々子どもと向き合っていると思う。

矯正して、あなたをこう作りこもう!!
自然は私たちがコントロールできる。
という発想下にある教育と

あるがまま ありのまま
いかなるようにも委ねる、
育つようにしか、育たないという。
一見放任だけど、本当は子どもを信頼している姿勢。

あなたはあなたのままで
すばらしい。

どちらが正しいというものではなくって、
元々の価値観が違ったところから生まれでた姿勢。言葉。在り方。

椿の木には、椿の花が。
白いふっくらしたお花をいっぱいたらしているあのお花にはあのお花が。

どんな花がついていても、
それぞれ違った美しさがある。